ブランドデザインカンパニー「IGI」- IGI Brand Design Partner
IGI Brand Design Partner

理念からかたちへ——
“前提を疑う”視点で、ブランドの根幹に触れるデザインを
Designer 喜多くるみさん インタビュー

東洋美術学校クリエイティブデザイン科を卒業後、デザイン事務所でパッケージやエディトリアルデザインを経験し、2024年にたきコーポレーションへ入社。現在はIGIの一員として、スキンケアブランドをはじめとしたブランディングのデザインに携わる喜多くるみさん。「なぜそれをつくるのか」を起点にデザインを考える現在の仕事の面白さや、IGIというチームの魅力、そしてこれから目指すディレクター像について話を伺いました。


Speaker

喜多 くるみKurumi Kita
Designer
東洋美術学校クリエイティブデザイン科を卒業後、デザイン事務所へ入社し、デザイナーとしてのキャリアをスタート。パッケージデザインやエディトリアルデザイン等の制作経験を経て、2024年にたきコーポレーションへ入社。IGIでは様々な企業のブランディングに携わる。

「好き」から始まり、「根っこ」に向かったデザイン

まず、喜多さんがデザインの道に進むことになったきっかけから聞かせてください。

喜多:子どもの頃から絵を描いたり、何かをつくること自体はずっと好きでした。ただ、最初は一般大学に進学しようとしていたんです。でも、進学を目前にして「このまま進んで、将来自分は何をしているんだろう」とイメージが湧かなくて。それだったら、好きなことややりたいことをちゃんとやった方が楽しいなと思って、美術系の専門学校に進みました。

在学中は、具体的にどんなことを学ばれていましたか?

喜多:もともとウェブデザインやコーディング、パッケージ、エディトリアルなど、技術的なことを広く学んでいて、その後クリエイティブデザイン科に3年次編入しました。座学も少し増えましたが、内容としては大きく変わらず、「つくる」ことを軸に学んでいた感覚ですね。

ブランディングに惹かれたきっかけは何だったのでしょう?

喜多:卒業制作で、コンビニエンスストアのブランディング課題に取り組んだことが大きいです。広告って、どうしても時間とともに流れていくものですよね。それよりも企業の根っこにある考え方や価値観から関われる仕事の方が、もっと深いデザインができるんじゃないかと思って。そこから「ブランディングをやりたい」という気持ちがはっきりしました。

「なぜつくるのか」から始まる、IGIの仕事

IGIを知ったきっかけを教えてください。

喜多:転職活動をしているときです。IGIのメンバー・米山浩太郎さんのブログ記事を読んだことがきっかけでした。ロゴをつくるプロセスをすごく細かく言語化している記事で、それを読んだときに「これ、まさにやりたかったことかも」と感じたんです。見た目だけじゃなくて、なぜそうなるのかをきちんと考えているところに惹かれて、IGIに入りたいと思いました。

参考記事
ロゴ開発のやり方とは?3000社以上のVI開発をしたIGIがノウハウを大公開
https://www.taki.co.jp/knowledge/blog/igi_yoneyama/

入社から約1年半が経ち、少しずつ任される範囲も広がってきている頃だと思います。現在は、どんなお仕事を担当されていますか?

喜多:スキンケアブランドのパッケージデザインをはじめ、ロゴやキービジュアルなど、実際に手を動かすデザイン業務が中心です。

IGIでお仕事をする中で、特徴的だと感じる部分はありますか?

喜多:IGIでは、理念やパーパスを考えるチーム(ブランド戦略部)がいることもあり、「なぜこれをつくるのか」から考えることが多いです。その前提から考えるからこそ、デザインする意味がはっきりしていて、そこがすごく面白いですね。

クライアントへの提案で、「これはIGIらしいな」と感じたことがあれば教えてください。

喜多:提案の”前段”がしっかりしているところです。なぜこのデザインなのか、どういう考えからこの形になったのかを、きちんと説明するプロセスがある。IGIの提案は、当たり前のことですがいつも筋道が通っていると感じます。ただ依頼されたものをつくるのではなく、目的から考えるからこそ、デザインに対する必然性が生まれるんだと思います。

では、これまでで、特に印象に残っているお仕事について聞かせてください。

喜多:スキンケアブランドの「ヘルツスキン」のお仕事を、今メインでやらせていただいているのですが、その中でホリデーコレクションを自分の案で進めさせてもらったときは、特に印象に残っています。パッケージの加工の部分などもわりと自由にやらせてもらえて。

参考記事
「肌を整えることは、自分自身そして他人を幸せにすること」|舟山久美子とIGIが考える女性の美と心の関係
https://igi.taki.co.jp/conversation/herz2.html

喜多:ただ見た目をつくるというよりは、意思や意図を組み立てて、そこからデザインに落とし込んでいく感覚がありました。特にヘルツスキンさんとは、ブランド全体を通して関わらせてもらっているので、「ブランドらしさ」をちゃんと担保しながらつくることをすごく意識しています。

柔軟で、でもブレない。IGIというチーム

少し話題を変えて、最近のことも聞かせてください。最近、プライベートでハマっていることはありますか?

喜多:最近カメラを買いました。それが今いちばんの趣味ですね。学生の頃から「ほしいな」とは思っていて、安いフィルムカメラは持っていたんですけど、ちゃんとしたミラーレスや一眼は持っていなくて。でも、制作にも絶対に活きると思いましたし、撮影の場でディレクションする立場になったときにも役立つだろうなと思って、思い切って買いました。


制作ともつながる趣味ですね。普段は、どんなものを撮ることが多いですか?

喜多:旅行が好きなので旅先で風景を撮るのが好きですね。あとは、人も撮りたいなと思っています。学生の頃はコロナ禍であまり旅行には行けなかったんですが、社会人になってから少しずつ行くようになりました。これからはいろいろな場所に行って、たくさん撮っていきたいですね。社内にもカメラを持っている先輩や上司が多いので、いろいろ教えてもらいながら、感覚を養っていけたらと思っています。

想像力が行き交う、IGIというチーム

入社から約1年半が経ち、IGIはどんなチームだと感じていますか?

喜多:いろんな意味で、想像力が豊かな人が多いなと思います。クリエイティブだけじゃなくて、「どうしたらお互いに進めやすいか」とか、「IGIをもっと良くするにはどうしたらいいか」を自然に考えている人が多い印象です。

私が所属するブランドクリエイティブ部は個性は本当にバラバラなんですけど、分かり合っている感じがあって。それぞれの得意を活かしながら、協力してプロジェクトを進めていく空気感があるのがいいなと思います。

そんなIGIを一言で表すとしたら?

喜多:「柔軟性があるけど、マットな感じ」ですね。固定概念に縛られすぎていなくて、もっとこうしたらよくなるんじゃないか、みたいな変化を恐れていない柔らかさがある。でも弱いわけじゃなくて、ちゃんと論理的に考えている感じもあるというか。自我を持っているチームだなと。

これから先のキャリアについても聞かせてください。今後、どんな存在を目指していきたいですか?

喜多:目標としているのは、現在の上司や先輩方のようなアートディレクターです。そのためにも、ただ依頼されたものをそのままつくるのではなくて、「そもそもその前提って本当に正しいのか?」と本質に立ち返って提案できるような視点を、私自身もしっかり磨いていきたいと思っています。

最後に、IGIが今後どんなチームになっていくといいと思いますか?

喜多:さっき、自分がなりたい姿として話したような、クライアントのオーダーに対してそのまま受け取るのではなく、「その前提って本当に正しいのか?」と立ち止まって考えられるチームに、これからもなっていけたらいいなと思います。そのうえで、それぞれの個性を活かしながら、少しずつ「IGIとしてはこうだよね」と言えるような軸やかたちが、自然と立ち上がってくるような組織であってほしいですね。


取材・執筆:船寄 洋之

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