ブランドデザインカンパニー「IGI」- IGI Brand Design Partner
IGI Brand Design Partner

「肌を整えることは、自分自身そして他人を幸せにすること」|舟山久美子とIGIが考える女性の美と心の関係

株式会社LIENA 舟山久美子さん
株式会社たきコーポレーションIGI 鳳崎優和

【株式会社LIENA】https://liena.co.jp/

【Herz公式HP】https://herz-jp.com/
くみっきーの愛称で知られる舟山久美子さんが立ち上げたスキンケアブランドHerz skin。今回は代表・舟山久美子さんと、Herz skinのブランドアイデンティティの構築やパッケージデザインを担当した、たきコーポレーション IGIデザイナー・鳳崎優和に、大切にした想いや、クリエイティブの制作秘話などについて話を聞きました。

スキンケアを通して、自分の心と向き合う大切さを知ってほしい

今回Herz skinを立ち上げられました。Herzの最初のブランドとして、スキンケアを選ばれたのにはどういった想いがあったのでしょうか?

舟山:肌は自分の映し鏡だと思っています。大切にして、向き合う。素敵な年齢を重ねている方々とお会いした時に共通しているのは肌の綺麗さだと感じました。生き方が表情に映し出されるのと同じように、肌の艶や綺麗さは、その人の心の中を映し出していると考えています。
なので、疲れているときの肌はパッと見て分かりますし、あ、今はすごく生活が充実しているんだなとか、楽しいんだなという感情もすぐに肌に出たりしませんか?

鳳崎:すごく分かります。今は季節の変わり目じゃないですか。私は気温が下がると肌にすぐ出る方で、ちょうど今、肌が良くない状態なんです。メイクやスキンケアをしていると、鏡を見て「ああ…」みたいな気分になっちゃうので、肌のコンディションが、その日の気分に影響するというのは本当にあるなって思います。(Herz skinのデザインに関わるうえで)そういう背景の部分も、すごく共感するところがありました。

舟山:肌の状態って本当に心に影響しますよね。私自身も今まで肌断食をしてみたり、さまざまなスキンケアを試してみたものの、結果は思うようにいかず、苦労の連続でした。

心のいちばん外側に肌があると思う

鳳崎:舟山さんは肌に悩まされていたイメージはありませんでした。

舟山:肌荒れのイメージがないとよく言われますが、実際はありました。 10代はダイエットのし過ぎで過度な乾燥肌に悩み、20代になり交友関係が広がって外食も増えたことで混合肌になり、ニキビができるように。毎日休みなくお仕事が続くので、とにかく隠す事に必死。ストレスでホルモンバランスが乱れた事により、フルーツ、生肉、ナッツ、卵にアレルギー症状が出て、唇が腫れたり目が腫れたり、肌に湿疹が出ていた時期もありました。調子が悪い日が続くと、気持ちが暗くなって自信が持てなくなる事を当時から実感していました。


当時の経験をHerz skinの商品作りにも活かしているんですね。

舟山:はい。そんな時に出会ったのが、Herz skinに含まれるフルボ酸という成分。肌の治安を整えてベースアップしてくれるような存在なんです。肌の土台が整うと、スキンケアやメイクアップを「なりたい」で選べる。心の中が整っていると、自分の理想について考える余裕ができます。だから、心のいちばん外側が肌だと思っています。

鳳崎:心のいちばん外側が肌ですか。たしかに肌の調子が良いと、心が前向きになるってわかります。

舟山: Herz skinは、肌を自分自身の心の表れと捉え、そこに余裕や余白を持たせるためのアイテムやTipsを提供していこうと考えています。今回つくるHerz skinというスキンケア商品は、そこに気づかせてくれるようなアイテムでありたいですね。

ちなみに鳳崎さんは一日にどれくらいスキンケアに時間を使ってますか?

鳳崎:それがあまりスキンケアの時間を取れてなくて…

舟山:ぜひいつものスキンケアの時間に、自身の肌に向き合う意識を入れてみてください。いつもの工程をちょっと丁寧にやるだけで、浸透力ってすごい変わったりするんですよ。毎日そういう時間を大切にできると、もちろん肌にもいいですし気持ちの部分でも、心のバロメーターを確認するような時間になりますよね。

鳳崎:素敵ですね。今日からゆっくり時間を取ってみようかなと思います。

舟山:そうですね。忙しい日々を送っていると、自分の肌を触ることや、心を見つめる時間ってなかなか取れないですよね。それでもいざ見たり触ったりすると気づくことっていっぱいあるので、みなさんにとってHerz skinが自分自身を見つめなおすきっかけになればいいなと思っています。

肌の土台を整えてくれる「フルボ酸」という成分

Herz skinの商品についても聞いていきたいと思います。商品に対するこだわりはなんですか?

舟山:「ずっと愛し続けられるものを作りたい」という想いがありました。そして、「肌の悩みを解決するだけでなく、この商品を手に取った方の人生を豊かにするアイテムを作りたい」と。そこで注目したのがわたしの肌の土台を整え、改善してくれた「フルボ酸」という成分です。

鳳崎:フルボ酸って、今回の商品作りで初めて耳にしました。

舟山:お仕事でシャンプーの開発に携わった事がきっかけでフルボ酸と出合いました。フルボ酸はミネラルが豊富で、良いものを取り入れつつ悪いものは出してくれるので、肌の土台を整えてくれます。私は紫外線アレルギーで悩んでいましたが、それが出づらくなったり、肌の炎症が治って、肌荒れで悩む事が本当に少なくなりました。 反対に使わなくなると、肌の揺らぎを感じるので、いまやお守りのような存在です。

さらに、わたしの母がずっと肌荒れに悩んでいて、皮膚科に通っていたのですが、フルボ酸によって皮膚科要らずになりました。わたしの身近にいる肌悩みのある方々に渡すと、アトピー性皮膚炎の方や、季節の変わり目で肌揺らぎのある方、産後の肌荒れで悩んでいる方などにも効果を感じてもらえることが多く、身近な方々での喜びの声があったので、フルボ酸を商品化することにしたんです。

ずっと愛しつづけられるものを作るために大切にしたのは、「誰と何をするか」

IGIにデザイン制作を依頼した決め手は何だったのでしょうか?

舟山:いろんなデザイン会社さんとお話をさせていただきましたが、IGIの皆さんの人柄です。自分が会社を立ち上げようと考えた理由の一つとして、誰と何をするかというのを大切にしたいという想いがありました。まだ何もない状態で打ち合わせをしていて、一緒に同じ気持ちで考えてくださるのが伝わってきて、IGIさんにお願いしようと。本当にお願いして良かったなと思っています!

自身の幸せと他人の幸せの繋がりを表したHerz skin Cycle

商品コンセプトに記載されているHerz skin Cycleはどのように生まれたのですか?

鳳崎:Herz skin Cycleは、オリエンテーションを聞いたIGIメンバーでブランドのコンセプトや想いを理解・整理する過程で生まれました。初めは、Herz skinの製品を使った人が感じられる効果と、それがどういう風に周りの人との関係にまで波及していくのかがうまく繋がらなかったんです。

なるほど。

鳳崎:そこでターゲットのペルソナを分析し、出てきたインサイトを、自分自身へ向かうものと他者との関係に向かうものという軸でマッピングしたところ、それが循環するものだと気づいたんです(笑)。ブランドを理解する上でとても腑に落ちたので、それを私たちのブランド理解として提案資料に盛り込んだところ、とても納得いただけて、さまざまな場面で活用いただけることになったという経緯です。

舟山:そのように生まれたものだったんですね!Herz skin Cycleが出てきたときは、私の頭の中を可視化してくださったので「さすがです!」と思いました。

Herz skin Cycle

目に見えない大切なものを、パッケージに落とし込むために

実際にHerz skinのブランドコンセプトをパッケージデザインに落とし込む際にどんなことを意識しましたか?

鳳崎:パッケージに関しては実際に手で触ることができるので、よりコンセプトを体現できる媒体と捉えてデザインを考えました。ロゴ自体に強度があるので、それを最大限活かすために、目立つ色や他の要素はあえて加えず、独自性を感じさせるような白を基調としたミニマルなデザインにしました。大胆にレイアウトされたHerzのロゴは、エンボス加工によって主張しすぎることなく、さりげない上品さとしなやかさをうまく共存させられたかなと思います。

繊細な配慮が行き届いたデザインですね。

鳳崎:ありがとうございます。ほかにも、捨てるのがもったいない、写真に撮りたいと思わせるようなパッケージというのも重要なことだと考えました。目指しているのは、Herz skinを購入された方が自分の日常の一部にそのプロダクトを取り入れ、使うのを楽しみにしてくれたり、嬉しい気持ちや大切に思う気持ちを抱いてくれたりするという体験を作り出すことです。それも目に見えないポジティブな気持ちの動きですし、まさにHerz skinの目指す世界観を作る第一歩と言えますよね。


なるほど。そうですね。舟山さんは、これをディレクションしていく上で、難しかったことはありますか?

舟山:目に見えないもの、心の優しさを表現できるような容器を探すだけでも実は一年近くかかったんです。妥協しないものづくりがしたく、細部まで想いや意味が詰まっています。結果的に選んだ容器と調和できるような理想的なデザインを鳳崎さんが、考えてくださって、本当に満足しています。

さまざまな試行錯誤があったんですね。

鳳崎:難しかったところではないんですけど、エンボスは押し込みが弱いと全然デザインが見えなくなってしまうし、写真にとってもわかりづらくなってしまいます。なので、そういう意味では挑戦的ですし、サンプルが上がってくるたびうまくいきそうかどうか毎度どきどきしていました(笑)。

舟山:本当にお互いどうなっていくんだろうという感じで、手探りで「これかな?」、「これかな?」みたいな感じで出来上がったんですけど、チーム内でもめちゃくちゃ可愛いよねって、何度見ても大絶賛してるっていう(笑)。周りの風景とも調和できるけど、単体でもすごくちゃんと存在感を持てるようなデザインになりました。
本当にさすがプロだなと感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。

鳳崎:あと、Herzのロゴの形状もユニークなので、「Herz」と読んでもらえるかどうかという部分では挑戦的だったかもしれません。
プロセスにおいては、「こうした方がかわいいんじゃないか」「こういうのもありでは?」という思いつきもその場で積極的に提案していました。デザイナーとして、みなさんと楽しくものづくりをできるためにどんな空気を作って、どう関わるかは自分の中でよく考えていました。


Herz skinの想いを具現化するために、こだわり抜いて選んだ材質

パッケージがザラザラとした厚手の珍しい紙質だなと思ったのですが、こちらの素材を選んだ理由はどんなところにあるんでしょうか?

舟山:Herz skinに含まれるフルボ酸が一億年以上前の地層から取れたものなんですけど、その地層感を表現したいなというのがあって。あとはブランド名である「Herz」が意味する波長っぽさも手触りで感じてもらえればと思い、熟考を重ね、この紙を選びました。

鳳崎:この紙は、厚紙ではなく、二種類の紙を貼り合わせて、このパッケージのために作った合紙になっているんですよ。舟山さんのこだわりが詰まっています。パッケージや容器のベースの形状や素材などは、一般的にはデザイナーが決めることが多かったりするんですけど、舟山さんの場合は「ここは自分で決めたい」という想いをお持ちだったので、その想いを最もいい形で活かせるデザインを意識して取り組んでいました。


肌が変わることによって心が変わる体験を、もっと多くの人に

それでは最後に、Herz skinの今後の展望についてお聞かせください。

舟山:Herz skinでは、肌が変わることによって心が変わるという体験をみなさんに実感していただきたいです。スキンケアは日常の中にあるものという認識はあるものの、それが自分の生活にどう作用するのかというところまで考えて向き合うという方はそんなに多くないと思います。

Herz skinは、使った本人の意識が変わるきっかけなんですね。

舟山:スキンケアとの向き合い方をちょっと変えるだけで、心に心地よい余白が生まれ、自分と肌を大切にしようという意識が生まれるんですよね。それによって今ある目の前の幸せに気づいて一緒に身の回りの人も幸せにしていける。そんな方がどんどん増えて欲しいなと考えています。
将来、Herz skinで、リアル店舗を持つ事も夢の一つです。肌だけでなく心の悩みもケアできるような空間を作れたら最高ですね!

ありがとうございました。

(文/内藤 拓也)

【株式会社LIENA】
https://liena.co.jp/
【Herz公式HP】
https://herz-jp.com/

Herz skin|ヘルツスキン 「自ら、すこやかなリズムを奏でる肌へ。」ブランドファウンダーである舟山久美子がお届けする、肌と心の美しさの土台を育むスキンケアブランド。一億年の時を経た天然ミネラル「フルボ酸」の魅力を注ぎ込んだプロダクトで、「なんだか調子がいい」を未来へと繋ぎます。

お問い合わせフォームは
コーポレートサイトへリンクします

たきコーポレーションへ移動
CLOSE