ブランドデザインカンパニー「IGI」- IGI Brand Design Partner
IGI Brand Design Partner

対話を重ね、クライアントの先のエンドユーザーに語りかける
内藤 拓也さんインタビュー

アパレル販売員からコピーライターへと異色のキャリアを持つコピーライター、内藤拓也さん。現在の仕事にも、過去のキャリアで得た気づきが活かされているといいます。内藤さんの考える、コピーライティングに大切なこととは?
内藤さんのルーツ、そして今後目指すコピーライター像についてお話を伺いました。

Speaker

内藤 拓也Takuya Naito
Copywriter
アパレル販売員、広告代理店や広告制作プロダクションのコピーライターを経て、2023年にたきコーポレーション入社。“ユーザー心理を大切にした”コピーライティングをモットーに、企業のパーパス策定、ブランドコンセプトやブランドムービー、商品やサービスのネーミング開発等を担当。猫が好きなのに猫アレルギー。古着と焼酎が好き。

父の背中を見て広告業界へ。言葉を作る仕事

IGIに入社される前は、アパレルの販売員をしていた時期もあったとか。

内藤:大学卒業後、新卒でウェブ制作会社に入社しましたが、肌に合わずすぐ辞めてしまいました。そこからアパレルで3年ぐらい働いた後、コピーライターに転向して7、8年になります。

まったく違う業界ですね。コピーライターに憧れを持ったきっかけは何だったのでしょう?

内藤:もともと広告を見るのが好きで、CM制作に憧れていたんです。父が広告関係の仕事、デザイナーをやっていたことも大きいかもしれません。それで、就活の際に広告業界について調べていて、コピーライターという仕事を知りました。僕は絵心がなかったので、作る系ならコピーライターかなと。
IGIではブランディングのプロジェクトが中心なので、企業のビジョンや、Webサイトのトップページのメッセージ、コンセプトなどを作っています。ワークショップやインタビューをもとに理念や行動指針の策定をはじめ、言葉を整理する作業も多いです。
コピーライターになりたての頃はCMのキャッチコピーを作りたいと思っていましたが、最近はこだわらず、言葉を作る仕事という意味では一緒だな、と捉えるようになりました。

コピーライターとアパレル販売員に共通すること

プロフィールには「ユーザー心理を大切にしたコピーライティング」という表現がありました。どのような思いを持って取り組んでいますか?

内藤:エンドユーザーの声が本当に大事だということを日々痛感しています。コピーライターの仕事をしていると、アパレル時代にお客さんが買いたくなるような店舗づくりやお声がけをしていたことを思い出すんです。前職での求人広告をつくる案件で、求職者がどう思っているか想像しながら書いていたのですが、やはりエンドユーザーを想像できないと書けないんですよね。今もアパレルの頃のことを思い出して、目の前のお客さまに話しかけるつもりでコピーを書いています。

2023年に入社されて以来、印象的なプロジェクトは何かありますか?

内藤:ハウスメーカーの企業ブランドメッセージ作成です。でも、最初は全然ダメでした。僕自身も理解が十分ではありませんでしたし、ブランドメッセージの判断プロセスを、お客さまにうまく提示できていなかったと思います。

どのようにして解決を導いたのでしょうか?

内藤:コミュニケーションの回数を増やしました。プランナーやコピーライターの先輩と相談しながら、毎週の定例で何が良くて何が悪いのかを1ヶ月間ほど聞き続けました。その言葉の中から社員として大切にしたい思いを抽出して、メッセージに盛り込みました。
やり取りを重ねていくうちに、お客さま自身も「ブランドメッセージってこうやって作るんだ」「自分たちはこういうことを考えていたんだ」と改めて実感いただけました。どういう意図でメッセージを書いたか丁寧に説明したところ、納得してもらえて嬉しかったですね。

自由で媚びないIGIで、自分らしいアウトプットを目指す

内藤さんから見て、IGIはどんなチームでしょうか。

内藤:自由な空気があります。その分、個々の責任は重いですが、「やりたい」と言ってダメと言われることがありませんし、何かを押し付ける人が一人もいません。同調圧力のような窮屈さを感じないのも居心地がいいです。あとは、良い意味で何にも媚びない。例えるなら、犬よりは猫のようなイメージですね。不思議な魅力のある人が多いです。

強制力がないと怠けてしまいそうですが、IGIがそうならないのはなぜだと思いますか?

内藤:自然とお客さまのほうを向いているからだと思います。期待に応えたい、期待以上のものを作りたいという気持ちはみんな強いですね。クライアントワークだからこそ、目の前の人のために頑張りたいという気持ちがあるんだと思います。

内藤さんはIGIのメンバーにどのような印象を持っていますか?

内藤:優秀な方ばかりですが、前例に従順かというとそうでもないですね。常識を疑うところから始めるというか、逆説的に物事を考える人が多い印象です。仕事だけでなく、普段からそんな雰囲気を感じます。視点や発想がみんなユニークです。
それに、アウトプットのクオリティが高い点は僕も見習いたいです。自分の中でも仕事のやり方のフォーマットが徐々にできつつあるので、今後はより一層アウトプットに注力できるようになっていくと思います。

内藤さん個人としての、今後の目標を教えてください。

内藤:やっぱり表現力で評価を得たいですね。そのためにも、広告賞にチャレンジしたいと思っています。社内の先輩コピーライターの方々と比べるとスキルの差を感じることもありますが、自分の強みを見出しつつ、表現の質を高めたいです。

取材・執筆:吉澤 瑠美

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