ブランドデザインカンパニー「IGI」- IGI Brand Design Partner
IGI Brand Design Partner

人々の役に立ち、ひいては地球の役に立つクリエイティブを
VIライン 大入将太郎さんインタビュー

パーパス開発からVI、クリエイティブ制作まで一貫してディレクションに携わり、現在はVIラインのマネージャーも担当されている大入将太郎さんに、日々の仕事や印象に残っているプロジェクト、今後の展望について伺いました。

Speaker

大入 将太郎Shotaro Oiri
VIライン 部長, Art Director
2003年TAKI CORPORATION入社。
パーパス開発からVI、クリエイティブ制作までを一貫してディレクションする。近年では、ブランドムービーの企画制作に注力。ブランディングセミナーへの登壇も積極的に行なっている。
Google premium partner award 2022、SSFF & ASIA BRANDED SHORTS 2022等受賞。

クライアントだけではなく、自分たちもワクワクするものを

普段、VIラインのメンバーはどんな意識で業務に取り組んでいますか?

大入:私たちは「ワクワクするクリエイティブを作ろう」というパーパスを掲げ、常にクライアントにワクワクさせる提案を行い、自分たちもワクワクできるものを作っていく。それを目指して個々が日々の業務を行うことを目標にしています。

その中で、大入さんは具体的にどんな業務をされていますか?

大入:アートディレクターやクリエイティブディレクターとしてプロジェクトに参加することもありますし、コンセプトメイキングからプロジェクトに加わり、その流れでビジュアルを手掛けることあります。ほかにも浸透施策ををロードマップとして整理して、どんな媒体で、どう展開していくかという計画を考えることもありますね。

また、それと並行してマネジメント業務も行っています。具体的には、効率的に業務を進めるためのプロセス改善やメンバーの育成ですね。VIラインはロゴデザイナー出身者が多く、それぞれが職域を広げてVI以外のクリエイティブ制作もできるよう、ときにはサポート役としてメンバーと一緒にプロジェクトを並走することもあります。

アートディレクターなどいわゆるプレイヤーの役割とマネージャーの役割では、それぞれ喜びを感じる瞬間は違いますか?

大入:全く違いますね。プレイヤー目線だと、デザインを手掛けたブランドや商品が売れたりクライアントに喜んでもらったり、そういった“目に見える成果”が出たときはやっぱりうれしいです。さらにプロジェクトがデザイン関連の賞を獲ったらこの上ない喜びというか。一方、マネジメント目線で言うと、やっぱりスタッフの成長を実感できたとき。マネジメントをする側ってどうしても「こう成長してほしい」と一方通行な思いが強くなりがちですが、先日VIラインの若手メンバーが「大入さん達の声は、ちゃんと僕らに届いていますよ」とボソッと言ってくれて、もう、たまらなくうれしくて……涙腺が緩みっぱなしでした(笑)。

少し話題が変わりますが、大入さんは、たきコーポレーションの「映画部」を立ち上げた人でもあり、社内では「映画好き」として通っているそうですね。

大入:恥ずかしながら(笑)。

どんな映画が好みですか?

大入:映画好きと言うと「ミニシアター系とか、すごくマニアックな作品が好きなんでしょ?」と言われますけど、私は “ザ・エンタメ”をやり切るようなメジャー作品ほどすごいものはないなと思っているんです。

それだけ人の心を動かす魅力や力があるということでもありますしね。

大入:そうなんです。その視点って、実はブランディングにも活きているんです。多くの人に受け入れられ、世の中に浸透しているような作品には、それだけ多くの共感を生んだり、心を動かしたり、記憶に残ったりと、とてつもなく大きな力や魅力が潜んでいます。私たちがクライアントと一緒に制作するクリエイティブも、より多くの人に受け入れられるものでありたい。なので、メジャー作品に込められたさまざまなクリエイティブ的な考え方ってものすごく参考になるんです。ちなみに、ミニシアター系の作品も大好きなので、ここで付け加えさせてください(笑)。

地球に良いことだけしていきたい

大入さんはこれまでさまざまなプロジェクトに関わられていますが、特に印象に残ったプロジェクトを教えてください。

大入:2020年からお付き合いをさせていただいている、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)*とのお仕事ですね。

>> JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)
*平和と福祉の理念に基づき、海洋に関する基盤的研究開発、海洋に関する学術研究に関する協力等の業務を統合的に行うことにより、海洋科学技術の水準の向上を図るとともに、学術研究の発展に資することを目的とする研究開発機構



 

大入:JAMSTECは、地球にはどんなポテンシャルがあり、それをどう活用していけば社会のためになるかを研究されている機構です。少し極端ですが、私は数年前から「地球に良いことだけしたい」と考えるようになっていて……。

地球に良いこと、ですか?

大入:IGIには「クライアントの活動がもっと良くなると、きっと社会もよくなる。だから私たちがその活動をブランディングという手段で応援していきたい」という考え方があります。雰囲気だけ繕って目先の利益だけを追求するのではなく、その先の視点——人々の役に立ち、ひいては地球のためになることを。その思いに共感してIGIに参加したこともあるので、その点でもJAMSTECさんとのお仕事はものすごくやりがいを感じていますね。

最後に、今後IGIをどんな組織にしていきたいかを教えてください。

大入:クリエイティブが素晴らしい会社であることは大前提として、そこに加えて魅力的な人が多く、働き方もクリーン。そして先ほどお伝えしたように、地球のためになるようなクリエイティブを生み出す組織でありたいですね。加えて、漠然とですが、あらゆるカテゴリーにIGIのファンを作りたいと思っていて……クライアントはもちろん、デザイン業界や就職希望者もそうですし、たきコーポレーションの中からも「IGIで仕事をしたい!」と声があがる、そんな多方面にワクワクをもたらすことができるチームにしていきたいですね。

取材・執筆:船寄 洋之

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